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ジョイント式ハイパー速読術
速読の条件
速読体験談
速読Q&A100
速読の定義
新日本速読研究会では、ジョイント式速読法を次のように定義しています。
「文章に対する理解度や感覚などはそのままでいながら速く読む」
けっして、斜め読みや飛ばし読みではありません。
読むということ(読書のメカニズム)
文章を速く読むためには、読書のメカニズムを知る必要があります。
メカニズム(しくみ)がわかれば、その要素を分析して強化する訓練を行えば良いことになります

- 読書を行うためにまず最初に行う動作は
- 一番最初の文字の形を確認する
- 次の文字の形を確認する
- 次々と文字の形を確認するために眼を移動する
- つまり文字の形の情報を視神経を通して脳に送り続けます。この時にはまだ意味の認識と理解は発生していません。
- 次に脳に送られてきた文字の形の組み合わせに関する検索が行われます。
- 脳には今までに学習し記憶した知識が蓄えられていて、文字の形に対応した意味も学習され記憶されています。
- 検索が始まると次々に送られてくる文字の形に対応した、自分自身で記憶した意味の脳神経に刻まれた部分を探し始めます。
- コンピューターでは、学習記憶する情報は主にハードディスクに蓄積して必要に応じて検索され、モニター上に表示され、認識理解されます。
- 人間の場合、記憶そのものは脳神経細胞に刻まれ保存され、必要に応じて検索された情報は、意識というスクリーンに出力され、認識理解されます。
- 読書は入力と考えられていましたが、実は記憶されていた情報との照合作業であり、意識上への記憶されていた意味情報の出力だったのです。
- 意味の記憶されていない文字の形の場合は、意味が意識に返されず、意味の認識理解が出力されず、景色を見ているのと同じ状況になります。
- 普通の人の読書の場合まず、
- 文字を眼で追い、
- 文字の形を次々と脳に送り、
- 文字の形に対応した意味の記憶場所を検索し
- 文字の形の意味を意識のスクリーンに出力し理解を発生させる。
- ここまでの速度が、1分間に400文字から600文字程度になります。
学習のメカニズム
- 新しい意味の文字の形を繰り返し書き、それに対応した意味も繰り返し書きます。このように記憶に定着させるまで繰り返すことが学習なのです。
- つまり、学習とは「文字の形に対応する意味を脳に送る」入力作業です。
- 学習のメカニズムは「視覚」だけではなく、「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」などにも利用されます。スポーツでは筋肉の反復運動、音楽ではメロディを繰り返し聴くことで同じメカニズムが働きます。
- ことばを替えると学習とは
- 新しい情報を脳に入力していく作業
- 学習して記憶していく作業は記憶量を累積していく作業
読書と学習の関係
記憶した情報を確認していく作業が「読書」であり、新しいことがらを定着させる作業が「学習」です。
- 日本人の平均読書スピードは1 分間に400~600文字程度。「試験」には分速2,000~4,000字あれば充分で、「学習」には分速4,000~8,000字あれば充分です。
- たとえば、大学入試センター試験の国語の問題で18,000字前後使われている試験を考えてみると、分速400字では問題を読むだけで45分もかかってしまいます! 分速4,000字ならば4~5分ですみます。その差、実に40分です。
- 分速400字で1時間勉強する人に対して、分速4,000字の人は同じ勉強量でも5~6分、分速8,000字の人は2.5~3分しかかかりません! 記憶を定着させるために良いといわれている『5回の繰り返し勉強』に要する時間は、分速4,000字の人は25~30分で、1時間で2教科、分速8,000字の人は12~15分で、1時間で4~5教科も勉強できます。